イワシの蒲焼

190円のイワシをコンビニで買った

ずっとくらい夜道を歩きながらおなかをすかせ買った

210円を握りしめて

まともな安いご飯がイワシだった

ウナギでもサンマでもない安いイワシ

レジで190円だけ払い箸も袋ももらわず帰る

情けなく悲しくみじめで虚しかった

長い時間を歩き怒りや嫉妬憎悪なんか消えて

帰る途中自分の情けなさで心がいっぱい

希望なんて期待するほど失ったときに大きくて

死にたくないから生きているだけ

かえってごはんと一緒に流し込もう